三浦海岸
毎年、なんだかんだ1回は海に行っている気がする。
本当は海なんで暑いしベタベタするし綺麗な川のほうがいいと分かっているのに、
夏になるとなぜか駆り立てられ、去年のイヤな記憶も忘れほいほいと誘いに乗っ
てしまうのだ。
蒲田生まれ蒲田育ちの私にとって、海といえば子供の頃から三浦海岸&油壺。
伊豆や房総には負けるけど、気軽に日帰りで行ける距離で、水も割と綺麗。
比較的ファミリーが多く静かで、穴場なんじゃないかと思っている。
ここ数年は駆け込みで8月の終わりに行っていたから、クラゲうようよで泳げ
なかったけど、今年は年甲斐もなく、がっつりと泳いできた。
私が特に好きなのは京急線の車内で、行きも帰りもほとんどが海のお客さんなのだ。
多少の乗り降りはあるものの、メンツはほぼ一緒。
行きの電車ではTシャツの首から見える水着の紐や、途中で浮き輪をふくらます人、
妙にテンションの高い子どもたち。
帰りの電車では心地よい疲労感と重そうなクーラーボックス、日焼けした顔。
終点の品川駅に到着するまで、電車は同じ空気をまとい続け、見える景色は東京の
大都会なのにまだ三浦にいるかのような感覚。
だから京急線には海のイメージしかないし、たまに仕事で乗ると困惑してしまう。
そんなこんなで、結局海が好きなんだと思う。